待てが出来るかどうかはとても大切です。ここで言う【待て】はごはんの前にする「まて」ではありません。
飼い主と離れても待っていられる、どんな状況でも待っていられることが【待て】です。

犬は飼い主と離れることが嫌い
犬は群れで行動する動物です。群れる習性のある動物がひとりになることを嫌がるのは当然です。
ですが、人間社会の中で暮らしていれば留守番をしたり飼い主と離れなければいけない場面は必ず出てきます。
「飼い主が離れても大丈夫!」「ちゃんと戻ってくる」と教えてあげることが大切です。それを教えるのが「待て」です。
待てが出来ると
どんな場面でも待つことが出来ると分離不安をコントロールすることもできます。先程も述べたように、犬はひとりになることを嫌います。でも、離れても必ず戻ってくる、離れても大丈夫ということを待てのトレーニングを通して理解していれば、犬は落ち着いた状態で飼い主の帰りを待つことができます。
お留守番がスムーズにできたり、車でのお出かけで少しの間車内で待たせたい時、クレートの中で待たせたい時などにも役立ちます。
待てが出来ないとどうなる?
待てが出来ないと
- 留守番中に吠える、イラズラする
- クレートの中で吠える
- 少し離れただけでパニックになる
- 車内で吠える、騒ぐ
飼い主が離れたことで不安になり吠えたり鼻をならしたり、騒いだりします。

待ての教え方
最初から長い時間・長い距離を待たせるのは難しいので、少しづつ時間や距離を伸ばしていきます。
最初はリードをつけた状態で練習します。リードをつけておくことで犬の行動を制限できます。
犬の前に手を出し「待て」と指示を出します。最初は1秒待てただけでも褒めて次は3秒、5秒、10秒、30秒…と待たせる時間を長くしていきます。
長い時間待てるようになったら今度は飼い主が犬から一歩離れます。待てたら2歩、3歩と少しづつ距離を伸ばします。
動いてしまったら必ず元の場所に犬を戻します。その際声を掛けたり、撫でたりしないようにします。
出来た時に「すごーい!」などとテンション高く褒める必要はありません。せっかく待てているのに飼い主のテンションにつられて動いてしまいます。落ち着いたトーンで声かけや撫でてあげるだけでオッケーです。だだ、撫でられることで動いてしまうなら声で褒めるだけでオッケーです。淡々と練習してください。
最後は必ず成功させてからトレーニングを終わるようにしましょう。
まとめ
群れる習性のある犬がひとりになるのを嫌がるのは仕方ないことです。しかし人間の世界で暮らしていくためには、人間がしっかりと犬にひとりでいても大丈夫ということを伝えてあげる必要があります。
人も犬もお互いにストレスなく幸せな生活を送るために、待ての練習頑張ってみてください。

コメント